「相手に伝わる文章を書けるようになりたい」
「ライティングをしているけれど、時間がかかってしまう」
と悩んでいる方もいるでしょう。
PREP法を学べば、それらの悩みは解決します。
PREP法はライティングのテンプレートの1つで、誰でも相手に伝わる文章が書けます。
この記事では、PPREP法のテンプレートやメリット、PREP法を活用した例文をご紹介します。
相手にしっかり伝わる文章が書きたい方は、ぜひ最後までお読みください。
PREP法とは?
伝わる文章のテンプレートである「PREP法」。
はじめにPREP法について、以下の2つをご説明します。
・PREP法の文章構成
・SDS法との違い
それぞれ見ていきましょう。
PREP法の文章構成
PREP法とは、以下の順番で文章を書くテンプレートです。
・Point(結論)
・Reason(理由)
・Example(具体例)
・Point(結論)
PREP法の特徴は、最初と最後に結論を伝えることです。
これにより、読者が要点を理解しやすくなります。
また、PREP法では結論のほかに、主張の理由と具体例を示します。
そのため、説得力のある文章が書けるのもPREP法を活用するメリットの1つです。
SDS法との違い
わかりやすい文章を書くテンプレートには、PREP法のほかにSDS法があります。
SDS法はSummary(要点)・Details(詳細)・Summary(要点)の順で伝えるテンプレートです。
PREP法とSDS法は読者に伝わりやすく、要点から始まり要点で終わるところが共通しています。
ただし、2つのテンプレートでは何に重点を置いているかに違いがあります。
PREP法はP、すなわち結論に、SDS法はD、すなわち詳細にそれぞれ重点を置いたテンプレートです。
PREP法は結論を主張するときに、SDS法は事実を伝えるときに適しているといえます。
PREP法のテンプレートと例文
PREP法は以下の順番で情報を伝えるテンプレートです。
・結論(Point)
・理由(Reason)
・具体例(Example)
・結論(Point)
各要素について、ポイントと例文をお伝えします。
結論(Point)
まずは結論(Point)を示します。
自分の主張や話の要点を最初に述べましょう。
ついつい前置きをしたくなってしまいますが、短い時間で相手にわかりやすく情報を伝えるためには結論から始めなくてはいけません。
【PREP法を活用できていない悪い例】
痩せたいと思っていますか?食事制限、ランニング、筋トレなど、痩せるための方法はさまざまあります。健康的に痩せたいのであれば、ジムに通うのがおすすめです。
【PREP法を活用できている例】
健康的に痩せたいのであれば、ジムに通うのがおすすめです。
理由(Reason)
続いて理由(Reason)です。
結論(Point)を補強する理由を簡潔に伝えましょう。
理由を入れると説得力が増し、主張を受け入れてもらいやすくなります。
たとえば「健康的に痩せたいのであれば、ジムに通うのがおすすめです」という結論(Point)に対しては、「なぜなら、体重を落とすだけでなくボディメイクもできるからです」と理由を挙げられます。
「なぜなら」から始まる文章を考える習慣をつけましょう。
具体例(Example)
理由(Reason)の次は具体例(Example)です。
理由についての具体的な事例や、理由を裏付ける情報を伝えましょう。
このとき、主観ではなく客観的な情報を、曖昧ではなく明確な情報を示すのが効果的です。
客観的な情報には、アンケート結果や専門家の意見があります。
また、固有名詞や数値、図表を使うと、曖昧さがなくなり伝わりやすくなります。
「体重を落とすだけでなくボディメイクもできる」に対する具体例は以下です。
実際にジムに通った人のうち70%が、体重を5kg減少させられました。さらに「理想の体を手に入れられた」「筋肉がついて自信が持てるようになった」と喜びの声をあげています。
ここでは、「痩せる」というやや曖昧な情報を「70%が体重を5kg減少させる」という具体的な情報に置き換えています。
結論(Point)
改めて最後に結論(Point)を伝えましょう。
最初の「結論」部分は、相手に要点を伝えるためのものですが、最後の「結論」には相手の行動を促す側面もあります。
事実を伝えるだけでなく、後押しになる伝え方を意識しましょう。
また、理由(Reason)・具体例(Reason)で伝えた内容を踏まえた結論にするのも効果的です。
最後の結論(Point)は以下を参考にしてみてください。
この夏体重を落とし理想の体を手に入れたい人は、ぜひジムに通いましょう。
ここでは、理由(Reason)で「体重を落とすだけでなくボディメイクもできる」と示したことを踏まえて、相手を「この夏体重を落とし、理想の体を手に入れたい人」としています。
こうすることで読者が自分事として捉え、行動を引き起こしやすくなります。
PREP法のテンプレートを活用する3つのメリット
PREP法のテンプレートを活用するメリットは以下の3つです。
1. 相手に伝わりやすい
2. 説得力がある
3. 短い時間で文章が書ける
1つずつ解説します。
1. 相手に伝わりやすい
PREP法のテンプレートを活用するメリット1つ目は、相手に伝わりやすいことです。
PREP法でははじめに結論が提示されるため、読者が話の途中で迷うことがなく、文章を読み進められます。
なぜなら、読者は無意識のうちに「この文章は結局何が言いたいのだろうか?」「自分は一体何が求められるだろうか?」と考えてしまうからです。
結論を想像することは文章に限らず、コミュニケーションにおいて常に行われているのです。
たとえば「今度の週末空いてる?」と聞かれたら「きっと何かに誘われるのだろう」と予想するでしょう。
また、文章の要素が結論・理由・具体例だけと必要最小限であるため、余計な情報によって筋道がそれることがありません。
伝えたいことが明確になることもPREP法を活用するメリットです。
2. 説得力がある
PREP法のテンプレートを活用するメリット2つ目は、説得力があることです。
PREP法では理由と具体例を示すため、読者が情報を信じやすくなります。
文章を書くうえで、説得力があることは大切です。
なぜなら、読者は文章を信じないという性質があるからです。
この性質はライティングで乗り越えなくてはならないもので、「3つのNot」といわれています。
ライティングにおける「3つのNot」は以下の通りです。
【3つのNot】
・Not Read:文章を読まない
・Not Believe:文章を読んだとしても信じない
・Not Act:文章を信じたとしても行動しない
読者に信じてもらうためには、権威性や客観性のあるデータを示すことが大切です。PREP法を活用し、説得力のある文章を作りましょう。
3. 短い時間で文章が書ける
PREP法のテンプレートを活用するメリット3つ目は、短い時間で文章が書ける点です。
Webライティングを始めたばかりのうちは、どうしても執筆に時間がかかってしまうものです。
とくに「どの情報をどの順番で伝えるか」に悩む方が多いのではないでしょうか。
PREP法のテンプレートを活用する場合、どの順番で伝えるかを考える必要はありません。
情報を集め、そのなかから伝えたい(伝えるべき)情報を選ぶだけで文章を書けるようになります。
また、テンプレートにない情報は含めないと決めるだけで、情報の取捨選択も簡単になります。
ライティングに時間がかかってしまう人こそ、思いつきで書き始めるのではなく、PREP法のテンプレートを活用するのがおすすめです。
PREP法に向いていない3つの場面
PREP法は相手に情報を伝えやすくするのに有効なテンプレートですが、必ずしもすべての場面で活用できるわけではありません。
PREP法に向いていない場面は以下の3つです。
1. 長文の場合
2. 情報量が多い場合
3. 読者の感情を動かしたい場合
それぞれ説明します。
1. PREP法は長文には向いていない
PREP法は長文に向いていません。
なぜなら、PREP法は結論から先に伝えるテンプレートであり、起承転結を必要とするストーリーとは性質が異なるからです。
PREP法は便利ですが、あくまでも情報を簡潔に伝えるためのものだと理解しておきましょう。
ただし、長文であっても、その中の小さな単位ではPREP法の活用が可能です。
たとえば、この記事全体(約5,000字)をPREP法で構成することはできませんが、見出しごと(約200字)という単位に分解するとその中でPREP法を活用できます。
2. 情報量が多い場合には向いていない
PREP法は情報量が多い場合にも向きません。
PREP法では情報、とくに結論を簡潔に伝えることに重きが置かれています。
そのため、多くの情報を伝えようとするとPREP法のテンプレートが崩れ、相手に伝わりにくくなってしまうのです。
情報量が多くなる場合は、以下のように入れ子構造にすると伝わりやすい文章が書けます。
【例】
Webライティングでは、PREP法を活用すべきです。理由は3つあります。
1つ目は、記事の作成時間が短くなることです。たとえば、文章を書くのに3時間かかる人がテンプレートを使ったところ、1〜2時間で執筆できるようになりました。
2つ目は、相手に伝わりやすいことです。◯%の人は先読みしながら文章を読んでいるため、先に結論を伝えることで内容が伝わりやすくなります。
3つ目は、説得力があることです。PREP法では具体例を示しますが、このとき専門家の意見が入っていると権威性バイアスによって信用されやすくなります。
これら3つの理由から、効果的な文章を効率的に書きたい人はPREP法を活用すべきだといえます。
3. 読者の感情を動かしたい場合には向いていない
PREP法は、読者の感情を動かしたい場合にも向いていません。
PREP法は結論に焦点が当てられているため理解されやすいテンプレートですが、共感を生み出すことは苦手です。
理解や納得を得たいときに使うものだと覚えておきましょう。
共感を生み出すためには、読者の感情に共感を示したり、印象に残るエピソードを伝えたりする必要があります。
読者の感情を動かしたい場合は、それを得意とするセールスライティングの手法を活用しましょう。
PREP法を活用した「よい例」と活用できていない「悪い例」
最後に、PREP法を活用した「よい例」と活用できていない「悪い例」をご紹介します。
違いを理解して、PREP法を適切に活用できるようになりましょう。
まずは、文章を書くときにPREP法を使うよう伝えるケースです。
【PREP法を活用できていない悪い例】
何を伝えたいのか分からない文章を書いてしまっていませんか?
相手に伝わっていない原因は、結論が最後に示されるため途中まで何が言いたいか理解しづらいことです。
PREP法を活用しましょう。
【PREP法を活用できている例】
文章を書くときはPREP法を活用しましょう。
テンプレートを使わずに思いついたまま文章を書くと、何を伝えたいのか分からない文章になってしまうからです。
たとえば、結論が最後に示される場合、途中まで何が言いたいか理解しづらくなります。
相手に伝わる文章を書くため、PREP法を活用しましょう。
ライティング講座をおすすめする場合の文章を見てみましょう。
なお、次は共感ではなく納得してもらうための文章を作りました。
【PREP法を活用できていない悪い例】
ライティング講座の受講生にアンケートを実施しました。
すると、90%以上の受講生から「ライティングの案件の文字単価が上がった」と評価が得られました。
ライティング講座をぜひ受講してください。
【PREP法を活用できている例】
ライティング講座をぜひ受講してください。
ライティング講座を受講すると、ライティングの収入を上げることができます。
アンケートの結果、実際に90%以上の受講生が「文字単価が上がった」と回答しています。
ライティングでの収入を増やしたい方はぜひ講座を受講してください。
まとめ
PREP法とは分かりやすい文章が書けるテンプレートであり、以下の順番で構成されます。
・Point(結論)
・Reason(理由)
・Example(具体例)
・Point(結論)
PREP法は簡潔に情報を伝えることを得意としています。
また、説得力があることや短い時間で文章が書けることもPREP法のテンプレートを使う大きなメリットです。
テンプレートに当てはめるだけで相手に伝わる文章を書けるようになるため、ぜひPREP法を活用できるようになりましょう。