「LINE構築をしたいけれど、集客につながるのか不安」
「LINE構築の効果的なやり方がわからない」
という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コンテンツ販売でLINE構築を行う4つのメリットと、LINEで販売導線を作る3つのステップについてわかりやすく解説します。
これからLINE構築をして、コンテンツの売上を上げたいとお考えの方はぜひお読みください。
コンテンツ販売でLINE構築を行う4つのメリット
LINEには多くの機能があるため、LINE構築を行うと効率的なマーケティングを実現できます。
コンテンツ販売でLINE構築するメリットは、以下の4つです。
・多くの人にアプローチできる
・信頼関係を築きやすい
・分析がしやすい
・低コストで始められる
それぞれわかりやすく解説します。
多くの人にアプローチできる
近年SNSが普及し、LINEは老若男女を問わず多くの人に利用されています。そのため、LINEを用いたマーケティングでは幅広い層の人にアプローチできます。
また、開封率が高いのもLINEの特徴です。これまでマーケティングの主流であったメルマガの開封率が約23%であるのに対し、公式LINEのメッセージ配信の平均開封率は約55%とのデータがあり、2倍近くも読まれやすいといわれています。
信頼関係を築きやすい
公式LINEでは、双方向のコミュニケーションが取れること、適切なタイミングでメッセージ配信ができることから、ユーザーとの信頼関係が築きやすいといえます。
メルマガでは一方的に情報を発信するだけでしたが、公式LINEではユーザーからのメッセージに応答できます。また詳しくは後述しますが、ステップ配信という機能により、あらかじめ用意しておいた内容・タイミング・期間でメッセージを自動配信できるのです。
分析しやすい
効果的なマーケティングのためには、分析が欠かせません。公式LINEには分析機能があるため、誰でも簡単に分析・改善に取り組めます。
公式LINEで確認できる具体的な項目は、友だち追加したユーザーの性別・年齢・地域の割合、メッセージの開封率やリンクのクリック率などです。これらのデータの分析によって、コンバージョンに有効なメッセージの仮説立案と改善のサイクルを回せます。
低コストで始められる
公式LINEは0円から始められます。料金プランには無料・月額5,000円・月額15,000円の3つがあり、自身の顧客数に応じて選択できるため、余分にコストがかかることはありません。
また、メルマガでは数千円〜数万円の初期費用が必要なのに対し、LINE構築の場合は初期費用がかからないのも嬉しいポイントです。
コンテンツ販売の集客につながる公式LINEの機能
コンテンツ販売の売上を増加させるために、とくに役立つ機能を4つ紹介します。
・ステップ配信
・リッチメニュー
・自動応答メッセージ
・分析
1つずつ解説します。
ステップ配信
ステップ配信とは、友だち追加を開始条件として、経過日数や友だち追加の経路別に、事前に設定したメッセージを自動で配信する機能です。
たとえば、以下のようにメッセージが配信されます。
・友だち追加時:あいさつメッセージ配信
・1日目:商品のお知らせ
・5日目:クーポンの配信
・10日目:アンケートの配信
ステップ配信を活用して、1週間ごとなど継続的にメッセージを配信することで、商品・サービスへの認知をより定着させられます。さらに、ブロックされやすい経路から追加した友だちに対して、早期に興味を喚起するコンテンツを配信できるため、ブロック防止効果も期待できます。
適切なメッセージが自動で送られることは、マーケティングの効率を大きく向上させられるでしょう。
リッチメニュー
リッチメニューとは、トーク画面下部に固定で表示されるメニュー機能のことで、クリエイティブとともに外部サイトへのリンクやクーポンを設定できます。
画面の大きな部分を占め、トークを開くたびに目に入るため、商品購入サイトなどへの誘導が期待できます。ユーザー満足度を高めるため売上につながる情報とともに、営業時間やアクセスの案内など、ユーザーが知りたい情報を得られるようにするとよいでしょう。
自動応答メッセージ
自動応答メッセージとは、ユーザーから送られたメッセージに対して自動で返信する機能です。特定のキーワードに対してどのような返信をするかを設定することで、ユーザーからのメッセージに自動で応答できます。
たとえば、「営業時間」というキーワードが送られてきた場合に営業時間を返答したり、「事例」というキーワードに対して過去の事例を示す資料やサイトURLを送ったりする設定が有効です。
これによって個別に対応する必要がなくなり、効率的なコミュニケーションが実現します。
分析
分析とはその名の通り、友だち追加したユーザーの性別・年齢・地域の割合やメッセージの開封率、リンクのクリック率などのデータを確認できる機能です。
ステップ配信におけるそれぞれのメッセージ開封率がどうなっているかを確認し、離脱率の高いメッセージを改善するのに役立ちます。ほかにも、リッチメニューでよくクリックされているのはどの項目かを分析することで、よく見られている項目のサイズを大きくするなどの対策が可能です。絶えず、データに基づいた改善を続けることがポイントです。
コンテンツ販売の導線を作る【LINE構築の3ステップ】
では、どのようにしてLINE構築をするのでしょうか。
答えは簡単、以下の3ステップを実施するだけです。
1. ステップ配信用の動画を配信する
2. ステップ配信を登録する
3. 個別相談・セミナーページを制作する
ステップごとに説明します。
1. ステップ配信用の動画を配信する
コンテンツ販売を目的としたLINE構築では、ステップ配信で動画を送るのがおすすめです。なぜなら、動画を定期的に見てもらうことで信頼を獲得できるからです。
そのため、まずはステップ配信用の動画を作るところから始めましょう。動画の長さは10〜40分ほどとあまり長くする必要はありませんが、事前に構成を考えたうえで収録することが大切です。
動画の本数の目安は5本で、個別相談やセミナーへの参加申し込みをゴールと設定しましょう。具体的な動画の内容については、後ほど実例を示します。
2. ステップ配信を登録する
ステップ配信用の動画ができたら、ステップ配信を登録しましょう。開始条件は「友だち追加」とし、それ以降に配信するタイミングと内容を設定します。
まずは友だち追加後、5日間続けて動画を配信してみましょう。動画が途中から見られなくなった場合は配信の間隔をあけたり、見込み客が会社員の場合は配信時間を通勤前にしたりするなど、データを分析して改善することも大切です。
ステップ配信では、条件分岐の設定も可能です。たとえば、男性にはAの動画を、女性にはBの動画をそれぞれ配信できます。はじめのうちは全員同じ内容の配信でよいですが、データが集まってきたら属性に応じて配信内容を変えると、より効果的なマーケティングが実現するでしょう。
3. 個別相談・セミナーページを制作する
最後に、個別相談・セミナーページを制作しましょう。
動画で信頼を獲得したからといって、簡単に商品の購入をしてもらえるわけではありません。実際には、ステップ配信→(セミナー→)個別相談→商品の購入という流れになります。
個別相談やセミナーで、相手の悩みや疑問に回答することを通して信頼を獲得するとともに、個々人に適したセールスを行い、商品の購入率を高めましょう。
コンテンツ販売でLINEを活用するためにすべき3つのこと
コンテンツ販売の売上を増加させるためには、LINEを構築するだけでなく、以下3つも同時に進める必要があります。
・見込み客集め:LINEマーケティングの対象者を増やすこと
・ステップ配信の分析:LINEでの配信の効果を最大化すること
・個別相談・セミナーの充実:LINEで誘導した個別相談・セミナーの商品購入率を上げること
LINE構築の効果を最大化する3つの施策を、それぞれ解説します。
見込み客集め
LINE構築をしても、メッセージを送る対象が少なければ効果は限定的になってしまいます。まずは見込み客、すなわちLINEの友だちを増やしましょう。
友だちを増やす方法には、以下の方法などがあります。
・YouTubeでの動画配信
・SNS運用
・ブログの運営
・Kindle本の作成
自身の顧客層に合わせた方法を選んで、見込み客のリストを集めましょう。この際、1つの集客方法に固執しないこと、短期的だけでなく長期的な視点も持って考えることが重要です。
ステップ配信の分析
一度ステップ配信を設定したら終わりではありません。ステップ配信の結果を分析して、改善に取り組みましょう。
ステップ配信では、1日目には2日目の配信を見てもらうための動画を配信したり、最終的に商品購入や個別相談への申し込みをしてもらうことをゴールとしたりするなど、次につながるメッセージを配信するのが重要です。そのため、どこでユーザーが離脱しているのかをファネル分析によって明らかにしましょう。
ファネル分析でボトルネックと判明したメッセージを改善する際は、ABテストが有効です。ABテストとは、2パターンのメッセージをランダムにユーザーに表示し、それぞれの成果を比較するもので、公式LINEの機能に含まれています。
また、メッセージの時間を工夫したり、個別相談の情報を繰り返し発信したりすることで、ステップ配信の効果を最大化できます。
個別相談・セミナーの充実
ステップ配信のゴールとなる、個別相談やセミナー自体を充実させることも大切です。
ステップ配信の動画は見られているけれど商品購入数が少ない場合は、個別相談やセミナーの内容に問題があるかもしれません。商品内容や価格にもよりますが、コンテンツ販売における個別相談申し込みから、商品購入への遷移率の目安は30%ほどといわれています。
商品購入率が低い場合は、ステップ配信の内容だけを見直すのではなく、個別相談の構成を変えたり提案資料をアップデートしたりするのがよいでしょう。
【コンテンツ販売の実例】LINE配信用の動画5日分
コンテンツ販売におけるLINE配信用の動画の実例を示します。ここでは、コンテンツ販売の売上を増加させたい人向けのコンテンツを想定しています。
・1日目:マインドについて
・2~4日目:スキルについて
・5日目:個別相談の詳細について
それぞれ解説します。自身の動画作成の参考にしてください。
1日目:マインドについて
まず1日目は、マインドについて説明します。目的は潜在的な意識や考え方、価値観を顧客と統一することであり、これによって信頼関係が構築できます。
具体的には、どのような人に商品を売りたいのかなど、事業をするうえで考えていることを伝えます。一通り10〜40分話したあとには、個別相談やセミナーの案内も行いましょう。
2~4日目:スキルについて
2〜4日目はスキルについてです。それぞれ以下の内容を話します。
2日目:熱狂的なファンを作る極意
3日目:どうやってファンだけを集客するのか
4日目:誰でも簡単に商品をオンラインで販売する3ステップ
これらのスキルの説明に加えて、個別相談やセミナーの訴求も忘れずに行いましょう。いきなり個別相談の詳しい案内をしても効果は低いですが、毎日少しずつ伝えることで個別相談への興味を高められます。
5日目:個別相談の詳細について
最終日である5日目は、個別相談の詳細を伝えます。個別相談では具体的に何ができるのか、そこで販売する商品はどのようなものなのかを徹底的に話しましょう。
個別相談の申し込み率を上げるためにできることとして、個別相談を月間◯名のみとして限定性を高めたり、参加する際の特典を増やしたりすることが挙げられます。公式LINEに登録したユーザーのうち個別相談に申し込む人の割合は10%を目安として考えましょう。
まとめ
コンテンツ販売の売上を増加させるためにはLINE構築が効果的です。LINEを使った販売導線は3ステップで簡単に作れるため、まずは5つの動画を作るところから始めてみましょう。
また、LINE構築はゴールではなくスタートです。LINEに集めた見込み客が実際に商品を購入するまでのフローを分析し、改善を続けることでマーケティング効果を最大化しましょう。