「SNSやブログを始めたけれど、なかなか成果が得られない」という方も多いのではないでしょうか。コンテンツ販売では、SNSやブログを使って発信を横展開することが有効です。
この記事では、SNSやブログの活用方法とそのポイントを丁寧に解説します。また、各SNSごとの特徴も説明していますので、どのSNSを活用するか迷っている方にもおすすめです。
「SNSを活用して売上を増加させたい」とお考えの方はぜひお読みください。
コンテンツ販売でSNSやブログを活用するとよい理由
コンテンツ販売の売上向上のためには、SNSやブログを活用するのがよいでしょう。その理由は以下の4つです。
・低コストで宣伝できる
・好きなタイミングで宣伝できる
・顧客とコミュニケーションが取れる
・ターゲットに合わせた方法で情報を提供できる
それぞれについて解説します。
低コストで宣伝できる
SNSやブログのメリットは、低コストで宣伝が可能な点です。インターネット広告などでは広告を出すこと自体に費用がかかりますが、SNSではアカウントの作成から投稿まで無料で利用できるため、人件費以外のコストがかかりません。
また、SNSの利用には特別なスキルが必要ないため、ノウハウ蓄積のための費用もほとんど必要ありません。さらに、期間が決まっている広告と違い、SNSでは一度投稿したものが残り続けるために、継続的に集客の機能を果たす資産となる点も大きな魅力です。
好きなタイミングで宣伝できる
SNSやブログでは好きなタイミングで好きな内容を投稿できます。広告などでは期間は決められても細やかな時間は設定できないケースが多く、この自由さがSNSやブログの大きな特徴の1つです。
また、SNS投稿は基本的に人件費しかかからないため、何度でも商品・サービスを訴求できます。さらに投稿だけに留まらず、任意のタイミングでDM(ダイレクトメッセージ)による宣伝を送れるのもSNSならではのメリットです。
顧客とコミュニケーションが取れる
SNSは、顧客との双方向のコミュニケーションを取れる数少ない場の1つです。商品・サービスの販売・品質向上にあたっては顧客の意見を聞くことが欠かせません。そのため、顧客にアプローチするのは容易ではありません。
SNSであれば、コメントやDMといった機能を使って、顧客と直接コミュニケーションを取れます。これは顧客の意見を反映した商品開発・改善に効果があるだけでなく、顧客との親密性の向上も実現します。
ターゲットに合わせた方法で情報を提供できる
SNSが普及した近年では、各SNSによってユーザーの傾向が異なり、ターゲットによって使用するSNSを変えることで大きな効果を生み出せます。
SNSごとの特徴は後で述べますが、情報を届けたいターゲットに適した方法でアプローチできる点も集客でSNSを活用することの魅力の1つです。
コンテンツ販売でSNSやブログを活用する3つの目的
コンテンツ販売では、SNSやブログを活用するのがよいと説明しましたが、具体的な活用目的は以下の3つがあります。
・顧客獲得
・ブランディング
・コンバージョン獲得
1つずつ説明します。
顧客獲得
まずは顧客獲得、すなわち商品・サービスのことを知らない潜在層を見込み客にするためです。
SNSは拡散性の高さが特徴であり、検索エンジンや広告でアプローチできないユーザーにも商品やサービスを新しく知ってもらえます。そのためには、ユーザーがシェアしたくなるような仕掛けを作ったり、インフルエンサーにシェアしてもらったりすることが有効です。
ブランディング
SNS活用の目的として、ブランディングも挙げられます。言い換えると、特定の商品を購入したことがある顧客にブランドそのもののファンになってもらうということです。
SNSでは顧客との接触機会を増やせるため、その発信が顧客にとって好印象であればファンになってもらいやすいでしょう。また、双方向のコミュニケーションによってブランドへのロイヤリティを高めることも可能です。
コンバージョン獲得
コンバージョンの獲得もSNS活用の重要な目的の1つです。コンバージョンとは、問い合わせや会員登録、購入など、ユーザーの直接的な行動を指します。
SNSが普及した近年ではSNSをきっかけとして商品を購入することも一般的になっており、今後さらに期待される目的でもあります。ただしコンバージョンを獲得する前提として、認知獲得やブランディングが十分になされている必要がある点に注意しましょう。
SNS・ブログを活用するための4つのステップ
SNS・ブログを活用するのは難しいと感じる方もいるかもしれませんが、正しい手順を踏めば誰でもSNSやブログによって売上を拡大させられます。
コンテンツ販売でSNSを活用する手順は、以下の4ステップです。
・SNSを活用する目的を明確にする
・目的に合った方法を選ぶ
・目標値を設定する
・運用ルールを決める
それぞれ具体的に確認していきましょう。
SNSを活用する目的を明確にする
まず、SNSを活用する目的を明確にしましょう。目的と手段がずれていると、ただ労力がかかるだけで成果を上げることはできません。
誰をターゲットとしているのか、目的は何か(顧客獲得なのか、ブランディングなのか、コンバージョン獲得なのか)、どれくらいのスパンでの成果を求めているのかなどを定めておくことが重要です。
目的に合った方法を選ぶ
続いて、目的に合ったSNSの媒体を選びましょう。
SNSは媒体によって得意とすることやユーザーの傾向が異なります。ここでは、主要な6つのSNSとブログの特徴をそれぞれ説明します。
X(旧:Twitter)
X(旧:Twitter)は幅広い年齢層に利用されている、短いテキストの投稿が中心のSNSです。
ほかのSNSに比べて拡散性が高いのが特徴であり、いいねやリポストによって普段アプローチできない層にリーチすることも可能です。また、匿名性が高いことも特徴の1つであり、実際の顧客の声を把握するのにも適しています。
Instagramは10〜40代を中心に利用されているSNSで、画像の投稿が中心です。
とくに趣味やライフスタイルが反映されやすく、消費行動に影響を与えられることが特徴です。また、インフルエンサーが日常的な発信をしていることからも、インフルエンサーマーケティングがよく行われています。
最近ではリール動画によってフォロー外のユーザーにアプローチしやすくなっており、縦長で短時間の動画を活用することが求められます。
Tiktok
TikTokは10〜20代を中心に人気が広がっているSNSであり、数十秒の動画が中心です。
もともとは音源に合わせたダンスのイメージが強かったTikTokですが、近年はおすすめ情報やノウハウの投稿もバズりやすいと言われています。
短尺動画はInstagramのリール動画、YouTube Shortsと同様の形式であるため、1つのコンテンツを3つの媒体で活用するのもよいでしょう。
Facebookは30代以降の利用率が高いことが特徴である実名登録制のSNSです。
企業の投稿は個人の投稿よりもリーチを伸ばしにくいアルゴリズムであり、Facebookを活用する場合は広告を出稿するのがよいでしょう。広告においては、実名登録だからこそ実現できる、精度の高いターゲティングが大きな強みです。
LINE
LINEは年齢や性別を問わず多くの人が利用しているSNSで、幅広い層にアプローチできます。
基本的にはクローズドなやり取りで拡散性はありませんが、メッセージ配信だけでなく自動応答も可能です。そのため、チャットボット式のカスタマーサポートとして活用するのもよいでしょう。
YouTube
YouTubeは動画配信プラットフォームであり、幅広い世代に利用されています。
YouTube最大の特徴は、テキストや画像ではなく動画を配信するという点であり、以下のメリットがあります。
・記憶に残りやすい
・ほかのことをしながら聞ける
・信頼を獲得しやすい
また、動画は情報量が多いため、YouTubeの動画をもとにしてほかのSNSの投稿を作成するのもよいでしょう。
ブログ
ブログはSNSやYouTubeと異なり、長文のテキストを中心としており、好きなタイミングでほしい情報を得られる利点があります。
ブログへの流入の多くは検索エンジンからの流入であり、特定の検索キーワードに合った記事を作ることで訪問者を増やせます。また、過去コンテンツの回遊率が高く、コンテンツ販売への導線を作りやすいことも特徴です。
目標値を設定する
活用するSNSが決まったら、目標値を設定しましょう。顧客獲得であればリーチ数やフォロワー数、コンバージョンであればリンククリック率や成約率をKPIとするのがよいでしょう。
もちろん目標値の設定が目的なのではなく、その後の改善が重要です。4ステップを終えたあともPDCAを回し続けるようにしましょう。
運用ルールを決める
続いて、目標値を達成するための運用ルールを決めましょう。
例えば、以下の内容を決めておく必要があります。
・どのようなコンテンツを投稿するか
・どのくらいの頻度で投稿するか
・いつ振り返りをするか
目標値をもとにPDCAを回す際は、コンテンツの方針や投稿頻度など、運用ルールの一部分を見直していくこととなります。また、複数人がチームにいる場合は、チーム内の共通認識としても重要です。
SNS・ブログ活用の5つのポイント
最後に、コンテンツ販売でSNSやブログを活用する際のポイントを5つお伝えします。
・1つのコンテンツを横展開する
・トレンドやイベントに関連した投稿をする
・シェアされる仕組みを作る
・ユーザーが求める情報をリサーチする
・運用ルールを振り返る
1つずつ丁寧に説明します。
1つのコンテンツを横展開する
効率的にSNSを活用するために、1つのコンテンツを横展開するのがおすすめです。
例えば、YouTube動画の内容をテキスト化してブログやInstagramで投稿したり、それを短くしてYouTube Shorts、Instagramのリール、TikTokで投稿したりなどです。あまり労力をかけずに、多くの人にコンテンツを届けられるでしょう。
トレンドやイベントに関連した投稿をする
SNSで多くの人にリーチするためには注目を集めることが大切です。トレンドやイベントに関連した投稿をするようにしましょう。
おすすめに表示されやすくなり、普段はアプローチできない層からの認知を獲得できます。
ただし、拡散性の高さは一気に批判が集まる可能性もあることを意味するため、問題となっている事柄に言及する際は注意が必要です。
シェアされる仕組みを作る
リーチを拡大するためにはシェアされることが重要です。シェアをしたくなる工夫をして拡散してもらいましょう。
例えば、思わず友達にシェアしたくなるような共感性の高い投稿を作ったり、オリジナルのハッシュタグ等を活用してシェアしやすくしたりするのが有効です。また、キャンペーンによってシェアを促進するという手段もあります。
ユーザーが求める情報をリサーチする
ユーザーとの関係を継続するためには、求めている情報を提供することが必要です。
SNSは双方向のコミュニケーションが取れるため、一方的に情報を発信するのではなく、ユーザーが求めている情報が何かをリサーチしましょう。具体的には、ユーザーの投稿で実際の声を確認したり、アンケートによって顧客の声を集めたりするのが大切です。
運用ルールを振り返る
SNSやブログを効果的に活用するためには、PDCAを回し、運用ルールを改善し続けることが重要です。
一度決めた時点で満足してしまうかもしれませんが、そのルールが一番適切であるかわかりませんし、ユーザーが不変なわけでもありません。定期的に仮説検証を行い、投稿する時間帯などの細かい部分まで最適化していきましょう。
まとめ
集客をするうえで、低コストかつ自由度の高いSNSやブログの活用は欠かせません。
SNS活用と聞くと難しい印象を抱いていたかもしれませんが、4つのステップで簡単に始められるとわかったでしょう。目的を明確にし、改善を続けていれば、誰でも安定的に集客できるようになります。
集客を成功させて売上アップを目指したいと考えている方は、さっそくSNS活用の目的を明確化することから始めてみましょう。